レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』
幼少期からの机上の早期学習よりも、子どもには様々な生活経験・自然体験・感動体験を増やしてあげたいな…と、私はそう考えている親です。
人として大切なのは「学校のお勉強ができる」ことが全てではないし、幼少期から心身を動かす経験を積んだ子はいずれ就学後の学習でも伸びるからです。
そんな考えを後押ししてくれたのが、レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』。
あの『沈黙の春』で有名な女史です。
たった60数ページに、カーソンの詩的な世界、自然の美しさ、そして人として生きるために忘れてはならない大切なことが、淡々と率直に…でも温かく易しい言葉で散りばめられています。
- 作者: レイチェル・L.カーソン,Rachel L. Carson,上遠恵子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/07/01
- メディア: 単行本
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簡単にいうと「センス・オブ・ワンダー」=自然の神秘を感じ取る感性。
これは誰もが生命の根底にもっている普遍的な感覚だと私は思いますが、そのセンスが最も鋭い幼少期にどれだけ研ぎ澄ませることができるか、 、、
これが子供の長い人生にとって重要だし、私達大人にその責任も醍醐味も委ねられているのではないかと突きつけられました。
然るべき時期にセンスオブワンダーを磨くことができたか否かは、その人の人間としての在り方や成長の明暗を分けるのではないかとさえ感じます。
お金を払えば消費できる娯楽やモノばかりを与えて、本当に健全な人間が育つのだろうか?人として生まれたからには、もっと大切なことを与えなくていいのか?
そんなことを、カーソンは問いかけてくれるようです。
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「知ることなんかより感じることのほうがはるかに重要。沢山感じておくことは知識を得るための肥やしにもなる。」(原文意訳)