とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

ジェンマ・E・ハリス『世界一ときめく質問、宇宙一やさしい答え』

子供は時に奇想天外な質問をしてくることがあります。
それは可愛らしいものだったり、笑ってしまうようなものだったり、そうかと思えば ものごとの本質を突くものだったり、、、。

そんな子供たちからのあらゆる質問と、その道の専門家からの答えが紹介されています。

世界一ときめく質問、宇宙一やさしい答え: 世界の第一人者は子どもの質問にこう答える

世界一ときめく質問、宇宙一やさしい答え: 世界の第一人者は子どもの質問にこう答える


131もの質問が載っているので、もちろん内容は多岐にわたっています。
宇宙、生物、科学的な質問から、「おならをすると何故おかしい?」とか「なぜうちのパパはロトが当たらない?」など生活に身近なものもあります。
自分なりのアンサーを考えてから、専門家の答えを読むようにして楽しみました。

子供からの質問がユニークなのはもちろんですが、専門家からの答えもやはり秀逸です。
専門的なことも子供に分かりやすくキチンと答えているのは当然のこと、夢とユーモアが溢れる発言がとても多く、また答える人のカラーがよく出ているのが面白いのです。
(中には答えになってないものもありますが。)

私は以前娘に「なぜ夕焼け空は赤い?」と聞かれたとき、太陽光スペクトルの話にまで発展させてしまったことがあります(^^;
しかし本書を読了して、あんな正直な答えもあながち間違いではなかったのだなと思えました。


ちなみに私が好きな質問は、沢山あるなかでも
「世界で最初の楽器はなに?」
「人はどうしてなにかを数えるようになったの?」
「時計はどうやって発明された?」
など、人間の文化の起源に関わるものでした。
これは我ながら意外な発見でした。


この本は、子供に何か聞かれたときの返答の参考になるという書評をよく見かけます。
確かにそうかもしれません。

けれど私が思う本書の良さは、大人自身が世の中の現象に対する知識をおさらいできることと、

そして何より、当たり前のことだと疑問さえもっていなかった身の回りのことに、新鮮な驚きや好奇心を抱ける 子供の視点を思い出させてくれることにあると思いました。


私たちも、こんなユニークな疑問と解答をもてる頭の柔らかい親子になりたいものです。




今週のお題「読書の秋」