とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

石崎洋司『ドン・キホーテ』(記事に加筆してあります)

霜月から師走もバタバタと過ごして、読書スピードにブログがなかなかついていけてません(汗)

そんな中、今月に入り長女の幼稚園で演劇発表会がありました。
隣のクラスの演目がドン・キホーテだったので、児童書を借りてきて子供と一緒に読んでみました。
私は再読ですが、大昔に読んだので忘れています。

長女は最近、ハードカバーの四六判の本でも易しい物語なら自分一人で読むようになったので、今回借りた講談社のバレエ物語シリーズは[絵本の次の次]くらいの段階に打ってつけだと思います。

ドン・キホーテはスペインのある村の地主ですが、物語好きが高じて、物語と現実の区別がつかなくなります。
そして自分は騎士だと思い込み、鎧や武器を身に付けて、(架空の)姫を救い出す旅に出るのです。

その長い旅の顛末を描いたのがこの『ドン・キホーテ』という長編物語だったと思うのですが、今回読んだ編集はその中でもひとつのエピソードをまとめたものでした。

旅に出たドン・キホーテが行き着いたマドリードの街の、若き男女の恋の物語です。
親と金持ち貴族に引き裂かれそうになった二人の愛を、ドン・キホーテが繋ぐというものです。
子供にも分かるレベルのロマンチックなストーリーになっていて、夢がありました。


ドン・キホーテくるみ割り人形西遊記三国志古事記…と、まぁ何でもいいのですが、日本を含め世界の著名な古典は、長編であったり登場人物が多かったり時間のスケールが長かったりするものが多い気がします。
そのため難しそうだと敬遠してなかなか手に取ることができない子供もいるかと思いますが、この『ドン・キホーテ』のように、短編完結に編集されたものならハードルが低く読みやすいと思いました。


名作は名作なだけあって、やはり面白いし、人生で色々な地域や歴史・文化・価値観に出会う最初の入り口のような気がします。
子供たちには長い人生の中で、そんな世界の名作にも、折に触れ出会ってもらいたいなというのが親心です。

名作こそ色々な出版社から様々な訳や編集で出されているようなので、これからも気長に読みやすそうな作品を探しながら、子供と一緒にまた読み返してみようかと思いました。