2019年8月の読書9冊と簡単な感想
①百田尚樹『モンスター』
- 作者: 百田尚樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 文庫
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容姿のせいで辛い人生を強いられてきた絶世の醜女が、美容整形を繰り返し、かつての片想いの男性に近付く話。
過去に虐められた相手に復習もする。
現代なら本当にこんなことがあるんだろうな。
お隣の美容整形大国なんかを見ると、あながちフィクションだと笑い飛ばせない。
「人は外見ではない、中身だ」なんて綺麗事だと思う。
うちの夫なんかは開き直って「人は外見もかなり重要」と明言している。
(それなら何故美女と結婚しなかったのだ!)
外見も一つの情報を伝える媒体だと思う。
②Newton2019年8月号『新・睡眠の教科書』
Newton(ニュートン) 2019年 08 月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2019/06/26
- メディア: 雑誌
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睡眠は科学的にも未だに謎に包まれている。
生命を維持し、さらによりよく生きる上で、睡眠は食に劣らず重要だと思う。
③東野圭吾『パラドックス13』
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/05/15
- メディア: 文庫
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ある天文学的現象により、崩壊していく世界に13人の老若男女が残された。
設定・ストーリーともに私は結構好きなSFアドベンチャーだった。
小説というより、映像作品に合致しそうな作品だと思う。
ただ、この手のネタは使い尽くされていて既視感。
最近はSFアドベンチャーは先が読めてしまうので、自分の予想が当たるかどうかを確かめるために読了しているような感じがしている。
④辻村深月『かがみの孤城』
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2017/05/11
- メディア: 単行本
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ものすごい話題で、市の図書館で数百件の予約が入っていたので、珍しく購入して読んだ。
ちょっと複雑なのであらすじを説明するのは気が引ける。
はしょってまとめると、7人の不登校の中学生が、鏡の中の謎の屋敷に出入りして、交流を深めたりぶつかり合ったりしながらそれぞれの人生に向き合って行くといったあらすじ。
私には先が読めてしまったし、謎の答えも分かってしまったけれど、一般的には「おもしろい」部類の商業的に成功する本だなと思った。
私は自分が不登校児だったので、けっこう冷静な目で読み進めた。
レビューの★も評価高めだなぁ。
⑤池井戸潤『陸王』(新刊)
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/06/21
- メディア: 文庫
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老舗の足袋製造所が会社の生き残りをかけて、ランニングシューズの開発に乗り出す。
中小企業が誠実なモノづくりで大企業に挑むあたり、強豪他社との闘いや特許技術の活用など、池井戸潤先生の『下町ロケット』のおもしろさを彷彿とさせる作品だった。
私はマラソンに興味はなかったのだけれど、ヒトは何故走るのか?
というところから考えさせられたので読んでよかった。
⑥村田沙耶香『コンビニ人間』
- 作者: 村田沙耶香
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/09/04
- メディア: 文庫
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図書館で予約しておいた本の順番がやっとまわってきた。
主人公は30代半ばを過ぎて、独身のままコンビニでバイトをしている。
それをまわりは何だかんだと批判する。
働き方が多様になった現代社会で、こういう人がいてもいいと思う。
非正規のアルバイトであっても他人に迷惑をかけずにきちんと自活していて、主人公は誰にも文句を言われる筋合いはないのではないか。
⑦筒美遼次郎『ぼくは強迫性障害』
- 作者: 筒美遼次郎
- 出版社/メーカー: 彩図社
- 発売日: 2016/10/17
- メディア: 文庫
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さまざまな特性をもった人の事情を、当事者以外が理解するのは難しくても、知ろうと歩み寄るのは大切だと思う。
⑧押川剛『子供の死を祈る親たち』
- 作者: 押川剛
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/08/09
- メディア: Kindle版
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5月の川崎のカリタス事件、6月の元農水省事務次官のひきこもり息子殺害事件は辛すぎた。
中高年以降のひきこもりは氷山の一角だと前から思っいて、ついに時限爆弾が爆発してしまったかと恐ろしくなった。
そんなときこの本に出会い、想像以上に8050問題がシビアであることを知った。
事例の紹介は読んでいて信じられないものばかり。
数十年来のひきこもり、窓からの雄叫び、部屋での排泄で腐敗した床、刃物をチラつかせた家族への暴力、エトセトラ。
しかもこれが行政にも頼れず、日本国内のあちらこちらで増えているというのだから背筋が寒くなる。
日本社会の闇を私一人でどうにかできるわけではないけれど、知っておくことと、我が子を将来きちんと独り立ちできるように育てる重責を再確認できたことには意義がある。
⑨関正生『大学入学共通テスト 英語が1冊でしっかりわかる本』(新刊)
- 作者: 関正生
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2019/07/18
- メディア: 単行本
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今受けもっている高2の子達が共通テスト受験生になるので読んだ。
もちろん自身でもプレテストは2ヶ年分を解いたけれど、やっぱり受験英語の権威が研究・分析してくれた講釈は役に立つ。
問題の傾向分析と解法対策は、自分一人で行ったデータだけだと心許ない。
関先生、ありがとうございます。
これから各社の模擬試験の問題なんかも集めて、ネタを増やそう。