とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

2017-01-01から1年間の記事一覧

年末年始はブログをお休みさせていただきます

アクセスありがとうございます 年末年始はブログをお休み致します。 読書は心と頭の栄養なので、食べないと飢えてしまうためお休みしていません(^-^) いつもは6冊2週間借りられる市の図書館で、年末年始は10冊3週間借りられるので、調子に乗ってフルで借りて…

いわた慎二郎『ロケット発射場の一日』(準新刊)~金井宣茂さん応援中‼

12/17、日本時間16:21。 カザフのバイコヌールより金井宣茂さん、打ち上げ成功しましたね。 この日は地元のママたちとの忘年会を断り、スマホの小さな画面に張り付いて中継を見ていました。 私のマニアックな趣味を理解して共に語り合ってくれるママ友たちに…

汐見稔幸『人生を豊かにする学び方』(新刊)

おそらく中高生向けに書かれた新書です。 何のために学ぶのか?どのように学ぶべきなのか?という話です。 もちろんここでいう「学び」とは、受験勉強など狭義の学習のことではありません。私はなぜこの本を読んだのだろう? 予約した記憶がないのですが、図…

又吉直樹『火花』

ごめんなさい。 つい先程、1/3を読んだところでドロップアウトしてしまいました、、、。 私はこれ、全くダメでした。何度かやめようと迷いながらも頑張って1/3くらいまでは読み進めましたが。つまらなすぎて辛くて途中で読むのをやめた文学作品は、覚えてい…

丹羽宇一郎『死ぬほど読書』(準新刊)

特に内容に興味があったわけではないのですが、丹羽さんの著書であったこと、幻冬舎の新書であること、新刊だったという理由だけで読みました。丹羽さんもご高齢なので、この人生でこれだけは読破するぞ!という意気込みのような内容かと思いましたがそうで…

橘玲『言ってはいけない残酷すぎる真実』

世の中には、大衆の思想として正しいとされるイデオロギーや、反対に倫理的な観点から口には出せないタブーなど、ある程度統制された考え方があります。その内容の真偽はさておき、 「皆がこう言うけれど、本当にそうなの?」 「皆は口に出さないけれど、本…

新井鴎子『CD付 頭のいい子が育つクラシックの名曲』

ちょうど1年ほど前に、サンタさんとは別に、私から"クリスマスプレゼント"という名目で子供に買い与えたら大ハマリした本です。タイトルの通り著名なクラシック音楽45曲(CDが2枚)が収録された本で、それぞれの曲の意味やストーリーがきれいな絵本形式で紹介…

石崎洋司『ドン・キホーテ』(記事に加筆してあります)

霜月から師走もバタバタと過ごして、読書スピードにブログがなかなかついていけてません(汗)そんな中、今月に入り長女の幼稚園で演劇発表会がありました。 隣のクラスの演目がドン・キホーテだったので、児童書を借りてきて子供と一緒に読んでみました。 私…

メンタリストDaiGo『なぜかまわりに助けられる人の心理術』

何年も前にバラエティ番組か何かで「メンタリスト」などと名乗り、眉唾な芸当を披露する''彼''を知り、条件反射のようにチャンネルを変えてしまいました。 (ファンの方、ごめんなさい!)けれど今年だったでしょうか。 新聞を読んでいると彼の著書『なぜかま…

モハメド・オマル・アブディン『わが盲想』

視覚障害をもつスーダン人 モハメドさんが19歳で日本に移住し、10年以上を日本で暮らすなかで綴った極上のエッセイです。エッセイと一言でいっても、「盲人がとらえる世界」「外国人から見た日本」「日本の中での外国人」という3つの視点を味わえて新鮮でし…

我武者羅應援團『ぼくらの仕事は応援団。』

日本でおそらく唯一の職業応援団、「我武者羅慶援團」の自叙伝です。 応援団とはまさに、学ランを着たコワオモテのお兄さんたちが、運動会や試合で声を枯らして全力で声援を送るアレです。 この団体は、応援してほしい・応援してあげたい方からの依頼を受け…

尾原和啓『モチベーション革命』(新刊)

今の若い世代(ゆとり世代以下)は、お金を儲けることが仕事のモチベーションにはならないのだそうです。上の世代の人たちは戦後、物資がない状態から様々なものを手に入れ、経済成長の中で金銭や快楽に満たされることが働くことの大きなモチベーションになり…

伊坂幸太郎『重力ピエロ』

伊坂幸太郎作品の中でも『重力ピエロ』は人気が高いようで、書架でたまたま見つけたので借りてみました。 泉水(兄・いずみ)と春(弟・はる)は仲のよい兄弟ですが、外見も性格も似ていません。 そんな兄弟の住む町では、このところ連続放火事件が相次いでいま…

『The lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』

本当は書籍を探していたのだけれど手に入らず、DVDを借りて映画で観ました。アウンサン・スーチーは、ビルマ(現ミャンマー)の民主化を非暴力ですすめた女性活動家で、ノーベル平和賞を受賞されています。 現在は70歳代で国民民主連盟党首に就いているようで…

本多孝好『チェーン・ポイズン』

たて続けに自殺したOL、バイオリニスト、殺人被害者遺族の3人には、互いに面識はありませんでしたが、意外な共通点がありました。 共通点とは、''自殺時期''と''アルカロイド服毒死''という点です。 その不審な自殺に気付いた週刊誌記者が、3人の自殺に隠さ…

『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』(上映中)

実は読書だけでなく映画も好きで、ジャンルに偏りはありますが、1ヶ月に1~5本ほど観ます。 DVDで旧作も観ますが、映画館まで自転車で5分のところに住んでいるので、爆睡している子供たち(19:30には寝てしまう)を夫に任せ、私一人でレイトショーに向かうこと…

おおたとしまさ『名門校「武蔵」で教える 東大合格より大事なこと』(新刊)

東京に所在する武蔵高等学校・中学校は、御三家のひとつと呼ばれる私立一貫男子学校です。 もちろん受験を突破した秀才が集まる学校ですが、いわゆる'進学校'とは ひと味もふた味も違うのです。自然に囲まれた武蔵では、生徒が各自の思い思いの活動をしたり…

星新一のショートショート絵本‼

今お昼休憩に新聞読んでいたら、なんと?! 星新一の『おーいでてこーい』が、絵本になっているらしいです!しかもショートショートがシリーズ化されていて、他にも絵本になっている作品があるのだとか!知りませんでした~。え。しかもミキハウスから出てい…

鈴木るりか『さよなら、田中さん』(新刊)

14歳の天才新人作家の作品ということで話題になっていたので、11/1の発売直後に早速読みました。 オフィシャルの紹介文にある通り、時にはクスッと笑わせてくれ、時にはホロリと心に沁み入り、元気のもらえる作品でした。主人公の田中花実(はなみ)は小学六年…

伊坂幸太郎『死神の精度』

わりと万人受けする小説だと思うので、とりあえず面白い小説がないかと聞かれたらこの『死神の精度』をオススメすることが多く、感想など手応えもなかなか良いです。 人間の「死」を決定する死神が、登場人物たちの最期の一週間に立ち会う物語です。死神と言…

ダーウィン『種の起源(上)』

何億年もかかった地球生命進化の歴史を、たった一人の たかだか数十年の人生で、ここまで解明してしまったことが、ある意味で恐ろしいと思います。ダーウィンは膨大な標本やデータを採取し、そこから淘汰、分岐、成長の中での作用、本能、不妊、種の類似等々…

穂村 弘『ぼくの宝物絵本』(準新刊)

絵本は子供だけのものではなく、もちろん大人もたのしめるものです。 いや、というよりむしろ、子供とはまた異なる大人ならではの味わい方があると思います。 そんな大人が絵本をたのしむための視点や考え方を、穂村弘『ぼくの宝物絵本』は教えてくれます。…

池井戸潤『架空通貨』

この巧妙な作品は「金融サスペンス」とでも呼ぶべきでしょうか。 カネを通した企業や人との関係を探り、裏にあるカラクリやトリックがどうなっているのか謎が明かされていくストーリーです。 しかし単なる謎解きにとどまらず、金に翻弄される人の心情や、世…

池井戸潤『下町ロケット』

夢と勇気と感動をもらえる企業小説、ドラマにもなった人気の物語です。 感想を一言でいうと、かなり胸と目頭が熱くなる面白さで、企業戦士やエンジニア、人生の目標に迷う多くの大人にオススメの一冊です。 東京下町にある中企業「佃製作所」の佃(つくだ)社…

森下典子『前世への冒険』

『前世への冒険』は、500年前に生きたあるイタリア人青年の謎解きをしていくルポタージュですが、これはもう立派なノンフィクションのミステリーです。前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫)作者: 森下典子出版社/メーカー: 光文社発…

佐藤真澄『小惑星探査機「はやぶさ」宇宙の旅』

2003年に日本から打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が、地球を発ってから2010年に帰還するまでの7年間を描いた記録です。高学年以上向けでしょうが、宇宙に詳しくない大人が読んでも感動すること間違いなしです。 小惑星とは太陽系を周回している、惑…

村山由佳『ダンス・ウィズ・ドラゴン』

私は目に見えない因果に興味があります。 オカルト的な意味ではなく、宇宙の中で解明されていない多次元や時空が、ひょっとしたらそれらは「神」「霊」「前世」「縁」などに関係しているのではないかと思うのです。そんなわけで、宗教とか心霊の分野で扱われ…

食育以前に読んでおきたい番外編~高野紀子『テーブルマナーの絵本』

ブログを始めて2ヶ月足らずですが、まずひとつの目標にしていた60記事を越えることができました。 今日からは少しペースを落とし、2~3日に1記事程度の更新にしていこうかなと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・テーブルマナーの絵…

食育以前に読んでおきたい「食」の本③~ブリア・サバラン『美味礼讃』

『美味礼讃』は約200年も前のフランス革命の時代に書かれた「食」の評論です。 著者のサバランは司法・政治に関わる有識者で美食家ですが、単なる料理評論や美食自慢にとどまらず、人間にとっての「食べること」を多面的に語り進めていきます。私はガストロ…

食育以前に読んでおきたい「食」の本②~森達也『いのちの食べ方』

私たちの暮らしは、多くの命の犠牲のうえに成り立っています。 『いのちの食べ方』は、食卓に上る肉がどのような過程を経て私たちの手元に届くのか…という食育の題材を皮切りに、「いのちを頂く」ということや「いのちの尊さ・憐れみ」といった深いテーマに…