とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

メンタリストDaiGo『なぜかまわりに助けられる人の心理術』

何年も前にバラエティ番組か何かで「メンタリスト」などと名乗り、眉唾な芸当を披露する''彼''を知り、条件反射のようにチャンネルを変えてしまいました。 (ファンの方、ごめんなさい!)けれど今年だったでしょうか。 新聞を読んでいると彼の著書『なぜかま…

モハメド・オマル・アブディン『わが盲想』

視覚障害をもつスーダン人 モハメドさんが19歳で日本に移住し、10年以上を日本で暮らすなかで綴った極上のエッセイです。エッセイと一言でいっても、「盲人がとらえる世界」「外国人から見た日本」「日本の中での外国人」という3つの視点を味わえて新鮮でし…

我武者羅應援團『ぼくらの仕事は応援団。』

日本でおそらく唯一の職業応援団、「我武者羅慶援團」の自叙伝です。 応援団とはまさに、学ランを着たコワオモテのお兄さんたちが、運動会や試合で声を枯らして全力で声援を送るアレです。 この団体は、応援してほしい・応援してあげたい方からの依頼を受け…

尾原和啓『モチベーション革命』(新刊)

今の若い世代(ゆとり世代以下)は、お金を儲けることが仕事のモチベーションにはならないのだそうです。上の世代の人たちは戦後、物資がない状態から様々なものを手に入れ、経済成長の中で金銭や快楽に満たされることが働くことの大きなモチベーションになり…

伊坂幸太郎『重力ピエロ』

伊坂幸太郎作品の中でも『重力ピエロ』は人気が高いようで、書架でたまたま見つけたので借りてみました。 泉水(兄・いずみ)と春(弟・はる)は仲のよい兄弟ですが、外見も性格も似ていません。 そんな兄弟の住む町では、このところ連続放火事件が相次いでいま…

『The lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』

本当は書籍を探していたのだけれど手に入らず、DVDを借りて映画で観ました。アウンサン・スーチーは、ビルマ(現ミャンマー)の民主化を非暴力ですすめた女性活動家で、ノーベル平和賞を受賞されています。 現在は70歳代で国民民主連盟党首に就いているようで…

本多孝好『チェーン・ポイズン』

たて続けに自殺したOL、バイオリニスト、殺人被害者遺族の3人には、互いに面識はありませんでしたが、意外な共通点がありました。 共通点とは、''自殺時期''と''アルカロイド服毒死''という点です。 その不審な自殺に気付いた週刊誌記者が、3人の自殺に隠さ…

『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』(上映中)

実は読書だけでなく映画も好きで、ジャンルに偏りはありますが、1ヶ月に1~5本ほど観ます。 DVDで旧作も観ますが、映画館まで自転車で5分のところに住んでいるので、爆睡している子供たち(19:30には寝てしまう)を夫に任せ、私一人でレイトショーに向かうこと…

おおたとしまさ『名門校「武蔵」で教える 東大合格より大事なこと』(新刊)

東京に所在する武蔵高等学校・中学校は、御三家のひとつと呼ばれる私立一貫男子学校です。 もちろん受験を突破した秀才が集まる学校ですが、いわゆる'進学校'とは ひと味もふた味も違うのです。自然に囲まれた武蔵では、生徒が各自の思い思いの活動をしたり…

星新一のショートショート絵本‼

今お昼休憩に新聞読んでいたら、なんと?! 星新一の『おーいでてこーい』が、絵本になっているらしいです!しかもショートショートがシリーズ化されていて、他にも絵本になっている作品があるのだとか!知りませんでした~。え。しかもミキハウスから出てい…

鈴木るりか『さよなら、田中さん』(新刊)

14歳の天才新人作家の作品ということで話題になっていたので、11/1の発売直後に早速読みました。 オフィシャルの紹介文にある通り、時にはクスッと笑わせてくれ、時にはホロリと心に沁み入り、元気のもらえる作品でした。主人公の田中花実(はなみ)は小学六年…

伊坂幸太郎『死神の精度』

わりと万人受けする小説だと思うので、とりあえず面白い小説がないかと聞かれたらこの『死神の精度』をオススメすることが多く、感想など手応えもなかなか良いです。 人間の「死」を決定する死神が、登場人物たちの最期の一週間に立ち会う物語です。死神と言…