とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

平安おかめ人に現代人が出会う~柴田よしき『小袖日記』

年末に読んだ中で一番おもしろかった小説がこちらです。 大矢博子さんの『歴史小説読み比べガイド』で紹介されていた、現代人目線から見た(←ここ重要)平安時代を舞台にした物語です。 [あらすじ] 現代のOLが、あるとき失恋をきっかけに家を飛び出したと…

正しい日本語を使いこなせているだろうか~『大人の語彙力が面白いほど身につく本』

日本人でも日本語ってなかなか難しいと思うことがあります。 でも今さら聞けなかったり、出会う機会がなければ気にもとめない言葉もあったりしますよね。そんな日本語を「語彙力」、ボキャブラリーという切り口で紹介された本があるそうで、新聞で見つけたの…

一人の命と多数人の幸福、どちらが重い?~テグジュペリ『夜間飛行』

『星の王子様』の著者で有名なテグジュペリですが、郵便飛行機のパイロットを勤めた彼が、実体験をもとに書いたと言われる小説です。夜間飛行 (新潮文庫)作者:サン=テグジュペリ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1956/02/22メディア: 文庫物語の舞台になって…

藤原和博『負ける力』

藤原和博さんは、リクルート社フェローなどを経て、公立学校で初の民間校長を勤めたことで有名な方です。私は職業柄から元々存じ上げていた先生で著書も読んだことがありましたが、昨年グロービスのウェブで彼の講演を聞く機会があり、年末の機会に改めて未…

村山由佳『遥かなる水の音』

「大人の恋愛を描く作家」として名高い村山由佳さんですが、日本国内を舞台にした作品だけでなく、私は海外を舞台にした作品に好きなものが多いです。 ヒロインが妙齢を過ぎた日本人で描かれていることが殆どなので、未踏の海外が舞台であっても未知の世界と…

大矢博子『歴史小説読みくらべガイド』(新刊)

細かい人名や年代が覚えられず、学生時代から"社会科"としての歴史が苦手だった私です。 それでも現在と異なる時代の物語は純粋に楽しめます。とはいっても日本の時代小説は、パッと思い付く限りでは司馬遼太郎くらいしか読んだ記憶がありませんでした。 更…

森博嗣『恋恋蓮歩の演習』

森博嗣さんの本は何冊か読んだのですが、ミステリー作家であるにも関わらず、実は今回は彼のミステリー初挑戦でした(^^;私…バイオレンスや殺人描写が大の苦手でして、ミステリーはそういうシーンが出てくる場合が多いので敬遠してしまいます。 しかし今回の…

謹賀新年2018

謹んで新年のお慶びを申し上げます。年末年始で図書館の上限10冊ギリギリまで借りてきましたが、案の定、三が日までに全て読みきれるはずもなく、あと4冊ほど残っています。三が日を過ぎて今年初めての記事、一応自分としては読書ブログというテーマで書いて…