とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェンマ・E・ハリス『世界一ときめく質問、宇宙一やさしい答え』

子供は時に奇想天外な質問をしてくることがあります。 それは可愛らしいものだったり、笑ってしまうようなものだったり、そうかと思えば ものごとの本質を突くものだったり、、、。そんな子供たちからのあらゆる質問と、その道の専門家からの答えが紹介され…

まついのりこ『じゃあじゃあびりびり』

こちらも有名な、赤ちゃんから読んであげられるロングセラーの絵本です。じゃあじゃあびりびり (まついのりこのあかちゃんのほん)作者: まついのりこ出版社/メーカー: 偕成社発売日: 2001/08/01メディア: ボードブック購入: 10人 クリック: 84回この商品を含…

リチャード・ドーキンス『ドーキンス博士が教える「世界の秘密」』

あのドーキンス博士が、私たちの生きる世界の現象やその謎について子供に向けて話してくれます。 大人向けの著書は専門的で難解な内容も多いですが、なんだこんな易しい文章も書くんだこの人と、少し嬉しい発見でした。題材は例えば、宇宙の成り立ちから人類…

石田雅男『老いもまたよし』

私は今30代ですが、老後のことを考えさせてくれる本もたまに読みます。理由は主に、 ・老後の社会の見通しがつかず不安なため ・老後に向けて今からできることを探るため ・今現在「老後生活」を送っている人のことを知りたいための3つです。 石田雅男(著)『…

池川明『ママのおなかをえらんできたよ』

我が子を愛する多くの親はもちろん、予定外の妊娠をした女性までも感動したという声が多いそうです。 私も妊娠中に読みました。こども達の胎内記憶(母親のお腹の中にいたときの記憶)のエピソード集で、著者は産婦人科医です。 子供のエピソードに対して母…

武田砂鉄『コンプレックス文化論』(新刊)

何かしらコンプレックスを抱えている現代人は多いかと思いますが、実はそんなマイナス要素の「コンプレックス」が文化を作りだしているのではないか?という評論です。 評論といっても幻冬舎らしくフランクで、コンプレックスについてインタビューや文献研究…

秋に読みたい 重松清『季節風 秋』

秋と聞いて思い浮かべるものは何でしょうか。 「実り」でしょうか、それとも「哀愁」でしょうか。家族ものを書かせれば右に出るものなしの重松清さんの短編集『季節風 秋』には、その名の通り「秋」を題材にした12本のショートストーリーが綴られています。…

「にっぽんちず」絵本比較

幼児以上向けの地理関連絵本は複数出版されており、中でも日本地図は最近は以下の2冊が人気のようです。どちらを買い与えるか迷いましたが、結論を言うと『にっぽんちず絵本』にしました。もちろんどちらにも良さがあり、好みや使い方や目的によると思います…

かがくい ひろし『だるまさんが』

子供たちに大人気のこの絵本。 乳幼児向け絵本の紹介には必ずと言ってよいほど載っていますし、所有している もしくは持っていなくても読んだことのある方は多いのではないでしょうか。我が家の子供たちも大好きです。だるまさんが作者: かがくいひろし出版…

ティムール・ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー上・下』

あの歴史上の人物がもし現代に生きていたら、世の中はどうなっていただろう? そんなことを考えたことはありませんか。『帰ってきたヒトラー』は、ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーが現代に甦ったら?という風刺小説です。具体的な史実や記録を踏襲している…

ブライアン・L・ワイス『前世療法』

オカルトっぽいタイトルですが、れっきとした医学の一分野であり、誠実な医療評論だそうです。 生命起源の話の繋がりで知人に薦められて読みました。 とはいえ初版はだいぶ昔(1996年)です。精神医学博士である著者が、ある女性患者に退行療法を施す中で直面…

三浦しをん『舟を編む』

だいぶ前ですが、巷で話題になっていた小説を私も読んでみました。 これも実写ドラマ化したようですね。 何でもかんでも映像にしてしまうなんて実に勿体ないと思いませんか。 舟を編む (光文社文庫)作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 光文社発売日: 2015/03/…

よこたきよし『あいうえおのえほん』

子供にどうやって平仮名の読みを覚えさせたか聞かれることが多いのですが、我が家ではこれを読んであげていました。長女が3歳のときに平仮名を読めるようになりたいと言い出し、買ってから一週間足らず(4~5日程度)で、50音をマスターした覚えがあります。別…

岡 南『天才と発達障害』

発達障害の方々は、非障害者と脳の使い方が異なるだけで 実はすごい能力をもっているのではないか?そんなことを昔から考えていました。 (健常者、障碍者という言葉はここでは使いません) そんなボンヤリとした考えのヒントになりそうな本を見つけたので、軽…

平山英三『おにぎり』

日本の伝統料理は数あれど、おにぎりほど私達の暮らしに馴染んだ手頃な主食はなかなか思い付きません。日本でのおにぎりの起源は、なんと弥生時代にまで遡るそうです。 「おむすびころりん」など昔話でも 山へしばかりに行く爺さんの必携帯食として登場しま…

平山和子『くだもの』

フルーツ好きな子はもちろんのこと、苦手な子にも読んであげたい果物の絵本です。何よりこの絵本は、果物の描写が素晴らしい。 単に写実的であるばかりでなく、果物の瑞々しさを見事にとらえていて、香りが漂ってくるようです。くだもの (幼児絵本シリーズ)…

下北半島一周。

してきました。

『フェルマーの最終定理』

「nが3以上の自然数のとき x^n+y^n=z^n を満たす自然数{x,y,z}は存在しない」17世紀の数学者フェルマーが遺したこのシンプルな定理は、300年以上もの間 多くの数学者が証明しようと挑んだにも関わらず、なかなか解かれることのなかった難問です。フェル…

『アルジャーノンに花束を』

人間の知能の価値を問い、家族のあり方を考えさせられ、幸せの意味に悩まされる名作です。 結婚前に読んだ時と親になってから読んだのとでは、感じ方が大きく変わりました。32歳の主人公チャーリーは6歳程度の知能しかない知的障害者ですが、本人の「賢くな…

三浦準司『人間はだまされる』(新刊)

10代向けに書かれたメディアリテラシーの本ですが、もちろん大人が読んでも分かりやすく、為になるかもしれません。 今後わが子にも話す機会があるだろうなと思っていたところ、新刊が出ていたので読んでみました。人間はだまされる―フェイクニュースを見分…

『きょうのおべんとう なんだろな』

『ぐりとぐら』でお馴染みのやまわきゆりこさんの絵本です。 定評のある独特の絵と明快なあらすじで人気があり、英訳版も出ているようです。きょうのおべんとう なんだろな (幼児絵本シリーズ)作者: 岸田衿子,山脇百合子出版社/メーカー: 福音館書店発売日: …

『そういうふうにできている』

さくらももこさんご自身の妊娠体験について綴ったエッセイです。 私は長女妊娠中(6年ほど前)に、いち妊婦の体験記として読みました。まずは妊娠・出産とは人類が始まってからずっと繰り返されてきた営みだけれども、個々の女性にとっては本当に一大事で、喜…

きたむらさとし『ミリーのすてきなぼうし』

きたむらさとしさんの絵本は、豊かな色使いと可愛らしいキャラクターが魅力です。『ミリーのすてきなぼうし』には作家さんのそんな持ち味に加え、想像力を掻き立ててくれる楽しさがありました。ミリーのすてきなぼうし作者: きたむらさとし出版社/メーカー: …

角野栄子『靴屋のタスケさん』(新刊)

戦時中の暮らし、心のふれあい、戦争の悲劇などを、子供目線で描いた童話です。 1942年のある日、近所の空き店舗にタスケの靴屋さんが入りました。 小学校1年生の「わたし」はタスケさんの靴修理や靴作りの仕事を見せてもらううち、段々仲良くなっていき…

『出会い系のシングルマザーたち』

「出会い系」で売春をしながら生活の糧を稼ぎ子供を育てるシングルマザーを取材したルポダージュです。 なかなか認識されていない世間の闇の部分にスポットをあてていて、同じ母と言えども色々な生き方を選んだ女性を知ろうと思い読んでみました。ここに登場…

『うさぎのルーピースー』

当時3歳の長女が、初めて物語で泣き、「死」の意味を教えてもらった絵本です。うさぎのルーピースー作者: どいかや出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るある朝、目を閉じて…

『妹たちへ』

「妹」というのは私たち、読者のことです。 様々な分野の第一線で活躍する姉貴分の先輩女性たちが、女性読者へ向けて発する人生のメッセージ集。 日経woman連載のダイジェストだそうです。妹たちへ (日経ビジネス人文庫)作者: 日経WOMAN出版社/メーカー: 日…

くもん名画カード

いわゆる書籍の体裁ではありませんが、私にとっては子供向けのれっきとした「画集」です。 もちろん大人もたのしめて、学びにもなります。くもん名画カードは、 ・海外編1ー西洋古典美術から印象派までくもんの名画カード 海外編〈1〉作者: 木村重信出版社/…

『三色のキャラメル』

母になれたからこそ読んでよかったと感じる、ある女性の不妊経験の記録です。他人が持っていないものと自分が持っているものを比べて「自分は幸せだ」と考えるのは個人的にはあまり好きではありませんが、 自分と異なる立場の人の経験や心情を真剣に知ろうと…

トイトレに役立つ絵本5冊

我が家ではトレーニングらしいトイレトレーニングはしなかったのですが、強いて言うならトイレで排泄することに興味をもたせようと、子供たちには絵本を何度か読んであげました。トイレ関連の絵本は本当に沢山出版されています。 好みによって読み比べて選ぶ…