『子どもの夜ふかし脳への脅威』
子供の夜更かしを軽く考えてはいけませんね。
早寝早起きは大切と言われるけれど、その理由をきちんと考えている親は一体どれだけいるのだろう…。
本書はタイトル通り、子供の夜更かしの危険性を訴え、早寝早起きの必要性を研究者の立場から分かりやすく説いてくれる新書です。
- 作者: 三池輝久
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/04/17
- メディア: 新書
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簡単に言うと、夜更かしをすることで脳の海馬という主要な部位が育たないそうです。
それによる学業不振なんてものは序の口で、健康被害、精神不安定などなど心身への悪影響だけでなく、不登校や引きこもり、うつ病、アルツハイマーなど社会参加にまで関わる弊害が出てきます。
要するに、たかが夜更かしが子供の一生に関わるし、社会の不安定さも現代人の睡眠不足と関わっているのではないかとさえ考えさせられました。
本書ではそんな危険性だけでなく、病理学的なデータや社会背景などについても言及してくれています。
私自身、長女が0歳の頃からこの5年間、早寝早起きに本気で取り組んできました。
今では子供たちは19:30になると寝てしまいます。
これは、
・精神疾患や精神不安定を抱える患者のほとんどが幼少期に夜更かしをしていた
・精神的に強い人は幼少期に早寝早起きだった
という統計を別の機会に知り、自分の経験からも間違いないと確信したため実践するようになったのです。
一生涯にわたり我が子には、安定した精神という基盤の上に、幸せを築いてほしいと強く願います。
本書にはここまで書いてはありませんでしたが、しかしこの信念を後押ししてくれました。