とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

家庭でたのしく実験絵本3冊

子供は身の回りの現象を素直に「ふしぎ」「おもしろい」と感じて好奇心をもちます。
「ふしぎ」や「おもしろい」をそのままにせず、我が家では簡単な理科の実験をすることがあります。

実験といっても、もちろん堅苦しいものではなく、身の回りのものを使ってできる簡単なことです。
例えば「空気って目に見えない?」と問われたら、お風呂でスポンジを絞り、お湯に気泡を作るだけでも実験です。
馴染みのある野菜を、色々な角度から切ってみるだけでも子供にとっては楽しい実験です。

子供にとっては遊びが学びであり、学びが遊びなので、日常的な遊びの一環として親も一緒に楽しみます。

そんな取っ掛かりのひとつとして使いやすいのが絵本です。

科学実験絵本や工作本は沢山ありますが、私の好みと直感からいくと、最新のものより10~20年以上前のものが扱いやすいです。
絵や題材が素朴でシンプルだからかもしれません。
(ひょっとしたら初版当時に施行されていた学習指導要領の方針とも関連があるかもしれませんが、そこは掘り下げていません)

そんな中でも特にうちの子供達が自分で読んで気に入り、やってみたいと取り組んだものを、まずは3冊ご紹介します。


①『いとでんわ』

いとでんわ

いとでんわ

音が物を介してどのように伝わるかという話から始まります。
紙コップを使うだけでなく、スプーンと糸を使うなど、いくつかバリエーションもあり、更に音が伝わるときの振動についても分かりやすく触れられています。

子供達はとにかく自分の作った電話で、家の中で会話ができるという楽しさに夢中になっていました。


かこさとし『よわいかみ つよいかたち』

はがきの郵便番号が5桁というところに時代を感じますが(笑)
内容は時代を経てもなお魅力的です。

一枚のペラペラの紙だと曲がってしまい、上に沢山の重りを乗せることはできませんが、紙に一手間を加えることで紙が重さに耐えられるようになるよ!という実験です。

絵本の通りに紙を加工しながら理解するのはもちろんのこと、更に子供自身にオリジナルの「一手間」を考えさせるという発展もできます。


③よしだきみまろ『紙コップでつくろう』

かみコップでつくろう (かがくのとも傑作集 わいわい・あそび)

かみコップでつくろう (かがくのとも傑作集 わいわい・あそび)

科学実験というより工作寄りですが、紙コップを様々に加工して遊べる方法が紹介されています。

どこにどう切り込みを入れるとどんな形になるかなど、平面からでは分からない3Dの思考が体験できます。

子供によって表面的な形や飾り方を楽しんだり、力の加えかたで紙コップがどう変化するかを楽しんだりと、興味をもつ視点が異なるのも面白いです。


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これらの実験は、手と頭を使って色々やってみることが目的なので、難しい科学的な解説はあまりなされていません。
そこが気に入っています。

以上の3冊は絵本なので1冊に1題材ですが、事典の中のコーナーとして「やってみよう」と紹介されている実験は、様々な題材が紹介されていたり科学的な説明も分かりやすく書かれているものも多いです。

つい最近出版された準新刊だと、『しぜんかがくおもしろはっけん!図鑑』に所々コラムの扱いで紹介されている実験もオススメです。

しぜんかがくおもしろはっけん!図鑑 (チャイルドブックこども百科)

しぜんかがくおもしろはっけん!図鑑 (チャイルドブックこども百科)

絵本と違って写真で解説されているのが分かりやすいです。
ただ、この図鑑の良いところは実験コラムだけではないのですが、、、
話し出すと長くなるので、こちらはまたの機会にしておきましょう。