とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

新井鴎子『CD付 頭のいい子が育つクラシックの名曲』

ちょうど1年ほど前に、サンタさんとは別に、私から"クリスマスプレゼント"という名目で子供に買い与えたら大ハマリした本です。

タイトルの通り著名なクラシック音楽45曲(CDが2枚)が収録された本で、それぞれの曲の意味やストーリーがきれいな絵本形式で紹介されています。

はじめだけかな?と思ったら、一年経った今でも変わらず大好きでよく聴いています。
クリスマスプレゼントで気に入った長女は、同シリーズの2冊目を、1月の誕生日プレゼントで祖母にリクエストしていました(笑)

CD付頭のいい子が育つクラシックの名曲45選

CD付頭のいい子が育つクラシックの名曲45選

CD2枚付 クラシックの名曲 世界に羽ばたく音楽の旅 (頭のいい子が育つ)

CD2枚付 クラシックの名曲 世界に羽ばたく音楽の旅 (頭のいい子が育つ)

まず選曲が素晴らしいです。
個人的に書かれた曲から劇伴まで、誰もが知っている有名どころも押さえていますが、マイナーな楽章もあわせて収録されている曲もあります。
また喜びや愛など良い感情だけでなく、闘いや悲しみなど負の感情を描いた曲もあります。
挿し絵も複数の作家さんが担当していて見応えありです。

言うまでもなくこの本の良いところは、沢山の名曲に出会えることです。
けれどCDだけを耳で聴くだけでなく(もちろんそれだけでも良いですが)、本とあわせてたのしむことで、その曲に込められた意味を知ることができます。

曲を聴きながら

「この曲は速いから、急いでる場面かな?」

「舞踏会で踊っている曲だから、たのしそうだね」

「きらきら星ってこんな曲だったんだ!いつも歌ってるのよりカッコいい!」

「お母さん、これもモーツァルトの曲だって。きらきら星と一緒だね」

などなど、CDと本をあわせることで子供なりに様々なことを感じたり考えたりしながら鑑賞しています。

字の読めない次女も、絵を見ることで曲の情景は理解できるようです。

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美術や音楽など芸術作品は、作家と作品名を覚えることが鑑賞の目的では決してありませんが、それでも作品を裏付ける情報を知識として得ることで、より深く味わえるのは間違いありません。

そういった意味でも、自然に名曲について知ることができるのは教養にもなるかと思います。
子供向けのクラシックコンサートに連れていくと、知っている曲が増えて前よりもたのしんでいました。

うちの子供たちは絵本のページを主に読みますが、巻末には作家や時代背景など音楽のより詳しい資料も載っているので、学年が上がってから活用したり親が読んだりすることもできます。

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昨年か一昨年から「頭のいい子が育つ」という文言を全面に打ち出した本が、児童書コーナーに多く並ぶようになりました。
…が、はっきりいって、語弊はありますがそんなことは別にどうでもいいです。
子供が好きと思える本にどう出会わせ、どう活用するかだと思っています。
私は頭のよさよりも、心の豊かさ重視かな(^^;


CD2枚だけでもこの価格はお値打ちすぎますが、ハードカバーでオールカラーの美しい絵本と、ちょっとした資料もつくなんて豪華ですよね。
この本自体も素敵ですが、それに加えて親子でゆったりと音楽をたのしむという幸せな時間が積み重ねてきたので、それを含めて私にとってもかけがえのない宝物です。