司書さんとお別れの話
■大好きな司書さん
私が週1ペースで通っている地元の図書館は、とてもアットホームで温かい雰囲気です。
なによりも職員が良い方ばかりで、図書館の温かさはやはり職員のお力が大きいのだなと思わされます。
そんな中でも教育普及担当の女性の司書さんで、私たち親子が特にお世話になった方がいました。
元々美しい方なのですが、物腰が柔らかくいつも笑顔で優しく声をかけてくださり、うちの子供たちもとてもなついていました。
子供向けのイベントはいつも担当されていたので、常連の私たち親子の名前と顔も覚えてくださっていて。
うちと同じく姉妹のお子さんがいらっしゃるそうで、子育てに関する話もできたし、「こんな本を探している」と相談すると次から次へと素敵な本を沢山教えてくださいました。
■春は別れの季節
先日3月末の子供向けイベントでその司書さんにお会いした際、イベント終了後に悲しい笑顔で知らせを受けました。
「私、異動になったんです、、、。」
え。
図書館でお別れがあるというのは、全くの盲点でした、、、。
不意打ち過ぎて、すぐには実感が湧かず。
でも私たち親子にとって本当に大好きで大切な方だったから、何かを伝えなくては、と焦りつつ、月並みな言葉しか返せませんでした。
いつも温かく迎え入れ、見守ってくださってありがとうございました。
赤ちゃんの頃から可愛がっていただいた子供達は、読書好きに育っています。
読み聞かせや紹介を通して沢山の素敵な本と出会うことができました。
子供達を本好きにしてくださり、ありがとうございます。
図書館が楽しい場所だと教えてくださり、ありがとうございます。
これからもお元気でご活躍ください。
異動先の図書館も市内にあって、年に数回は行くことがあるのでまた会えるかなと思いつつ、もういつもの図書館でお会いできないというのが信じられません。
日が経つにつれて、あ、もう会えないのだな、という実感が今ジワジワと沸いてきています。
子供達も異動の意味を理解すると泣いていました。
- 作者: 木幡寛
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最後に紹介してくださった本を、その司書さんがいなくなったカウンターで、今日、予約してきました。