とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

『女の子(男の子)を伸ばす母親は、ここが違う!』

お子さんの性別によって、伸ばすべき特性や育て方のコツが異なるそうです。
もちろん脳の構造も違うし、ジェンダーも社会から消えてなくなったわけではないから当然かもしれません。

(男の子版のほうがレビューで高評価なようですが、私は女の子版を読みました)

女の子を伸ばす母親は、ここが違う!

女の子を伸ばす母親は、ここが違う!

女の子は何より感受性を豊かになるように育てるのが大切なそうで、本書の大筋として とても納得できました。
女の子特有のキラキラした部分と、逆に仇になりそうな部分は、意識しないと扱いを誤ってしまいそうなので明言されていてよかったと思います。
また自分の子供だけではなく、女性としての自分自身の育てられ方を客観的に思い出して分析できたのも新鮮でした。

けれど一方で、女の子だからと一概に言えないのではないか?という話や、著者の偏見や理想論ではないか?という話も出てきて賛否両論だと思います。

ただ、良い本というのは必ずしも「自分と同じ意見が書かれたもの」ではなく、「書かれたことをもとに色々考えさせてくれるもの」です。
なので賛成できない話に出会うことで、「自分はどんな考えか」「自分ならどう育てたいか」を発見するキッカケになるかもしれません。


ちなみに女の子の育て方なのに著者が男性だと違和感を覚える読者もいるようですが、私はそうは思いませんでした。
同性の母親だからこそ見逃してしまう娘のことがあるかもしれないし、ひょっとしたら父親目線だとこの著者のような考えもありなのかなとも思います。
私は松永さんの他の著書も何冊か読んでいて良さを知っているので、どちらかというと肯定派です。