とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

大川栄美子『9歳までに地頭を鍛える!37の秘訣』

頭は悪いよりは良いにこしたことはないと考える方は多いかもしれませんが、その準備は乳児期から始まっています。

学齢期に学校の勉強ができることよりも、その基礎となる思考力、理解力、判断力、記憶力、発想力、創造力、想像力、洞察力、応用力…要するに生きていくのに必要な力を小さいうちから育ててやりたい…
かねてから抱いていたそんな気持ちから、「地頭」というキーワードが目に入りました。

現代の天才少年として知られる大川翔くんのお母さんの著書です。
翔くんをどのように育ててきたかというのが詳しく書かれています。

9歳までに地頭を鍛える!  37の秘訣

9歳までに地頭を鍛える! 37の秘訣

やはり天才を育てる親御さんは、凡人とはスペックが違います。
風呂に入って湯船からこぼれるお湯を見て、アルキメデスの浮力の話をするなんて、一般家庭ではなかなか思い付かないんじゃないかな(笑)
天才的頭脳をもった子供が、生まれてくる場所を間違えなかったんだなぁと遠い目になりました。

しかし全ては真似できないとしても、生活の折々で思い出したときに取り入れられることは沢山あります。

例えば鏡を使った絵本の読み聞かせや、テーマのある旅など。
多くの一般家庭で行っていることをもう少し掘り下げたりコンセプトを作ったりするだけでも、子供に及ぼす効果はグッと上がるのだなと思いました。
また乾布摩擦やお散歩やアウトドアでの焚き火などなど、体を使ったことにも多く取り組まれています。

何より大川家では、アルキメデスの例のように、学習を堅苦しく扱うのではなく、生活の中の遊びと分けずに親子ともに楽しんでいる姿が目に浮かぶようでした。

翔くんにとって勉強というのは何も特別なことではなく、乳幼児期から続いてきた日常の生活であり、遊びであったのでしょう。
子供にとっては全てが遊びであり、全てが学びであることを、改めて肝に銘じたいと思いました。