『頭がいい子のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』
辞書や地図や図鑑なんて、学齢期のお子さんがいる家庭ならどこも置いているのではないかと思ったのだけれど、きっとその活用法が肝心なのだろうなと思い手に取ってみました。
私自身が事典や図鑑などを眺めるのが好きなので、就学前から活用できそうなオススメの書籍も紹介されていて惹かれた、というのもあります。
頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある
- 作者: 小川大介
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2016/03/17
- メディア: 単行本
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まず当然ながらリビングにこれらが置いてあるだけでは意味がなく、①我が子の興味に合わせてどんなものをチョイスするか、②子供と辞書・地図・図鑑との関わりをどうつくるか、③親自身がいかに生活の中でこれらを活用するか、ということが大切なのだと分かりました。
ピンポイントで例を挙げると、「図鑑は同じジャンルで何冊も欲しがるようになったらシメタもの。(あるんだからもう要らないでしょ、と言っちゃダメ!)」などハッとさせらる考え方もありました。
何をどう使うか、どう学習につながっていくかが具体的に紹介されているので実践に生かしやすいです。
紹介されている辞書・地図・図鑑は、どれも著者が熟読玩味されたようで良さが伝わり、欲しくなるものばかりで垂涎ものです。
(特に図鑑のラインナップは秀逸です!)
家庭学習を大切に考えているご家庭にはかなり合う内容かと感じました。
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一方で、子供の頭のよさは部屋の中だけでは育めないという考えや、辞書・地図・図鑑だけで分かることには限りがあるという考えが私の中にはあります。
地図で見る日本地図も大切だけれど、お散歩しながら歩く町の方が子供にとっては生きた世界だし、子供の描く架空の宝島の地図の方が創造力を掻き立ててくれます。
写真で観る絵画も雰囲気は伝わりますが、圧倒的なナマの芸術作品に対峙したときの感動など全身全霊で味わう経験だって大切です。
なので私は、本書を読んで良かったし新しく得られた情報も多かったのは事実ですが、これに感化されて新しい教材を買い漁ったり、早速意気込んで実践したりはしませんでした。
(図書館予約や買う本リストに載せた図鑑はけっこうありますが笑)
学習への様々な取っ掛かりのうちのひとつとして活用できるとかなりの良書だと思います。
きっと私も、我が子が学齢期に入ってから再読したら、取り組みたいと思えることが増えるのは間違いないです。