よこたきよし『あいうえおのえほん』
子供にどうやって平仮名の読みを覚えさせたか聞かれることが多いのですが、我が家ではこれを読んであげていました。
長女が3歳のときに平仮名を読めるようになりたいと言い出し、買ってから一週間足らず(4~5日程度)で、50音をマスターした覚えがあります。
別にそれが遅いとか早いとかではなく、それなりに読んでいればそのうち自然に覚えるということです。
- 作者: よこたきよし,いもとようこ
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: 大型本
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この本では見開き左ページに平仮名の一文字(と筆順)が、右ページに挿し絵と文章が配置してあります。
挿し絵は いもとようこさんです。
そのページの平仮名にちなんだ可愛らしい絵とリズミカルな文章を扱っているので、何より子供本人には 何の文字だか一目瞭然のようでした。
「あいうえお」関係の絵本は沢山ありますし、ポスターやカードなど教材のようなものも多く出回っています。
けれど本書のよさは、
・堅苦しい学習らしくなく読み聞かせから入れる
・大きな文字と絵のインパクトと結び付きが強い
・文字が読めなくても絵から推測できる
ことかと思います。
(人間の脳は、オブジェクトが大きいほど記憶に残りやすいそうなので、この文字の大きさはかなり気に入っています。)
文字がなくても絵から推測できるというのは挿し絵つきのカードやポスターでも一緒ですが、周りを見ていると子供によってはポスターやカードなどその媒体とセットで覚えてしまうため、別の場所で同じ文字を見ても読めないこともあるようです。
その点この本は、例えば「た」なら「たぬき」「たいこ」「たたく」など複数の名詞や動詞と関連付けて文章の中で覚えやすそうです。
(※「たたく」という言葉は載っていませんが、文脈と絵から娘が解釈して付け加えていました)
英単語の単体では覚えづらくても、文章ごと馴染めば覚えやすいのと似ているかな?と個人的には感じます。
長女の場合ですが、繰り返し読み聞かせることで暗唱してしまえるほど分かりやすい文章なので、次第に自分ひとりでも絵を見ながら声に出して読むようにもなりました。
さらに日常で読めない(まだ覚えられていない)平仮名に出会ったとき、辞書を引くように自分でページを探して読み方を調べるという使い方もしていました。
例えば「た」が読めなければ、たぬきのページを探して「ta」という読みだと納得する、といった具合です。
あくまでも我が家の場合なので、各々のお子さんの興味に合わせた平仮名の覚え方ができるといいですね。
ちなみに次女はこの9月にやっと(?)3歳なので、まだ平仮名を覚えようとする気配はありません。
元々私も教育ママタイプではないので、本人が望まないうちは強要はしないつもりです。