とりあえず思いつく本を挙げておきます

母になっても読書は日課。本の記録と紹介のブログです。(3ヶ月以内に出版されたものを「新刊」、概ね半年以内に出版されたものを「準新刊」としています)

松永暢史『娘も、お母さんも、ハッピー&ラクになるヒント』

基本的な人間形成から賢い子に育てる秘訣まで、女の子の生物学的な特徴を生かした子育てのヒントが展開されていきます。

先にご紹介した『女の子を伸ばす母親はここが違う!』と似た内容ではありますが、私はこの『娘も、お母さんも、ハッピー&ラクになるヒント』のほうが好きでした。
こちらのほうが、根拠のない理想論やフィーリングで書かれた話ではなく、経験や科学的な根拠から納得できる話が多かったからです。

特に、女の子は感受性(五感)を伸ばしてあげることが重要というのは別の著書でも主張されていますが、その具体的な方法がより詳しかったと感じます。

例えば、
嗅覚→様々な臭いをかがせる。なるべく人工的ではなく自然のものを、良い香りだけでなく、くさい臭いものまで。
味覚→薄味であらゆる食べ物を経験させ、なるべく化学調味料を多用せず微妙な味の違いを分かるようにする。

…という感じで、これが実際の子ども像が浮かぶようなエピソードや例と共に挙げられています。




著書は受験のプロなので「勉強しろ」と主張するかと思いきや、むやみに幼少期から勉強させるよりも、まずはその土台となる心の教育に重きを置いていることに何より感心しました。

またタイトルにある通り、「女の子は手がかからない」という一見利点と思える特性も、実はそれに甘んじていると危険があるということを知ることができたのもよかったと思います。

女の子をもつお母さんにぜひ読んでみてほしい一冊です。