2017-01-01から1年間の記事一覧
「nが3以上の自然数のとき x^n+y^n=z^n を満たす自然数{x,y,z}は存在しない」17世紀の数学者フェルマーが遺したこのシンプルな定理は、300年以上もの間 多くの数学者が証明しようと挑んだにも関わらず、なかなか解かれることのなかった難問です。フェル…
人間の知能の価値を問い、家族のあり方を考えさせられ、幸せの意味に悩まされる名作です。 結婚前に読んだ時と親になってから読んだのとでは、感じ方が大きく変わりました。32歳の主人公チャーリーは6歳程度の知能しかない知的障害者ですが、本人の「賢くな…
10代向けに書かれたメディアリテラシーの本ですが、もちろん大人が読んでも分かりやすく、為になるかもしれません。 今後わが子にも話す機会があるだろうなと思っていたところ、新刊が出ていたので読んでみました。人間はだまされる―フェイクニュースを見分…
『ぐりとぐら』でお馴染みのやまわきゆりこさんの絵本です。 定評のある独特の絵と明快なあらすじで人気があり、英訳版も出ているようです。きょうのおべんとう なんだろな (幼児絵本シリーズ)作者: 岸田衿子,山脇百合子出版社/メーカー: 福音館書店発売日: …
さくらももこさんご自身の妊娠体験について綴ったエッセイです。 私は長女妊娠中(6年ほど前)に、いち妊婦の体験記として読みました。まずは妊娠・出産とは人類が始まってからずっと繰り返されてきた営みだけれども、個々の女性にとっては本当に一大事で、喜…
きたむらさとしさんの絵本は、豊かな色使いと可愛らしいキャラクターが魅力です。『ミリーのすてきなぼうし』には作家さんのそんな持ち味に加え、想像力を掻き立ててくれる楽しさがありました。ミリーのすてきなぼうし作者: きたむらさとし出版社/メーカー: …
戦時中の暮らし、心のふれあい、戦争の悲劇などを、子供目線で描いた童話です。 1942年のある日、近所の空き店舗にタスケの靴屋さんが入りました。 小学校1年生の「わたし」はタスケさんの靴修理や靴作りの仕事を見せてもらううち、段々仲良くなっていき…
「出会い系」で売春をしながら生活の糧を稼ぎ子供を育てるシングルマザーを取材したルポダージュです。 なかなか認識されていない世間の闇の部分にスポットをあてていて、同じ母と言えども色々な生き方を選んだ女性を知ろうと思い読んでみました。ここに登場…
当時3歳の長女が、初めて物語で泣き、「死」の意味を教えてもらった絵本です。うさぎのルーピースー作者: どいかや出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るある朝、目を閉じて…
「妹」というのは私たち、読者のことです。 様々な分野の第一線で活躍する姉貴分の先輩女性たちが、女性読者へ向けて発する人生のメッセージ集。 日経woman連載のダイジェストだそうです。妹たちへ (日経ビジネス人文庫)作者: 日経WOMAN出版社/メーカー: 日…
いわゆる書籍の体裁ではありませんが、私にとっては子供向けのれっきとした「画集」です。 もちろん大人もたのしめて、学びにもなります。くもん名画カードは、 ・海外編1ー西洋古典美術から印象派までくもんの名画カード 海外編〈1〉作者: 木村重信出版社/…
母になれたからこそ読んでよかったと感じる、ある女性の不妊経験の記録です。他人が持っていないものと自分が持っているものを比べて「自分は幸せだ」と考えるのは個人的にはあまり好きではありませんが、 自分と異なる立場の人の経験や心情を真剣に知ろうと…
我が家ではトレーニングらしいトイレトレーニングはしなかったのですが、強いて言うならトイレで排泄することに興味をもたせようと、子供たちには絵本を何度か読んであげました。トイレ関連の絵本は本当に沢山出版されています。 好みによって読み比べて選ぶ…
おむつを使わない子育ての紹介と、それが排泄を通した親子のコミュニケーションになるよというのが、本書の主旨だったと記憶しています。トイレトレーニングのハウツー本ではありません。 でも役立つ情報は見つかるかもしれません。私自身は肌の弱い娘がおむ…
この作品の何よりの持ち味は、分かりやすい色彩と単純な形の見立てです。 乳児から幼児まで、年齢に合わせた味わいかたができると思います。青い丸型の「あおくん」と、黄色い丸型の「きいろちゃん」が主な登場人物。 彼らがくっつくと色が変わったり、泣く…
寝る前の読み聞かせ本 2冊目のご紹介です。 こちらは101話シリーズの伝記バージョンです。幼児はファンタジーが好きかと思いきや、意外にも実在した人物の話も楽しむことができることを、私は娘を通して知りました。 その描写が物語性に富んでいれば尚更です…
寝る前の読み聞かせ本のご紹介です。我が家でも毎晩ほぼ欠かさず子供たちに本を読んでいます。 日中に読み聞かせる本や子供が自分で読む本は何でもアリなんですが、寝かしつけの本だけは私がコレ!と決めたものに絞っています。日本・世界のおはなし101話―「…
子供の夜更かしを軽く考えてはいけませんね。 早寝早起きは大切と言われるけれど、その理由をきちんと考えている親は一体どれだけいるのだろう…。本書はタイトル通り、子供の夜更かしの危険性を訴え、早寝早起きの必要性を研究者の立場から分かりやすく説い…
家でお手伝いをしてきた子は、してこなかった子よりも、将来的に様々な面で箔が付くという話に私は大賛成です。 本書では"子供には勉強なんかよりまず[ヒマ、ビンボー※、お手伝い]を与えるべき!それが自立する力・生きる力(そして学力や思いやり)を育てる…
頭は悪いよりは良いにこしたことはないと考える方は多いかもしれませんが、その準備は乳児期から始まっています。学齢期に学校の勉強ができることよりも、その基礎となる思考力、理解力、判断力、記憶力、発想力、創造力、想像力、洞察力、応用力…要するに生…
陳腐なタイトルですが内容はなかなか濃く、得るものの多い一冊でした。 母親業をオシゴトとしているのは、もちろん職業としてではなく、「一生をかけて真剣に取り組む偉業」と捉えている著者の意気込みが伝わってきます。アカデミックな「研究者」と、女性と…
辞書や地図や図鑑なんて、学齢期のお子さんがいる家庭ならどこも置いているのではないかと思ったのだけれど、きっとその活用法が肝心なのだろうなと思い手に取ってみました。私自身が事典や図鑑などを眺めるのが好きなので、就学前から活用できそうなオスス…
あらゆる面でトップレベルのエリートである宇宙飛行士がどう育てられたかという、幼少期のエピソード集です。宇宙飛行士になるには明晰な頭脳と卓越した専門性はもちろんのこと、強靭な精神力と肉体、語学、人格…と様々な資質がそろっていることが最低条件で…
基本的な人間形成から賢い子に育てる秘訣まで、女の子の生物学的な特徴を生かした子育てのヒントが展開されていきます。先にご紹介した『女の子を伸ばす母親はここが違う!』と似た内容ではありますが、私はこの『娘も、お母さんも、ハッピー&ラクになるヒン…
シュタイナー、フレーベル、モンテッソーリといえば近現代教育に影響を与えた欧州の三大巨匠だと個人的に思ってるんですが(あ、モンテッソーリは医師か)、この本を見つけたとき真っ先に「家庭で自分でできるの?」と少し驚いた記憶があります。フレーベルの…
"衣食住や子育てに関することを、こだわりをもって丁寧に楽しんでやりませんか?母も子供も幸せな毎日ですよ"という内容のエッセイに、家事や子育ての知恵が紹介されていた記憶があります。 (すみません、だいぶ前に読んだので細かいことは忘れています)もっ…
お子さんの性別によって、伸ばすべき特性や育て方のコツが異なるそうです。 もちろん脳の構造も違うし、ジェンダーも社会から消えてなくなったわけではないから当然かもしれません。(男の子版のほうがレビューで高評価なようですが、私は女の子版を読みまし…
幼少期からの机上の早期学習よりも、子どもには様々な生活経験・自然体験・感動体験を増やしてあげたいな…と、私はそう考えている親です。 人として大切なのは「学校のお勉強ができる」ことが全てではないし、幼少期から心身を動かす経験を積んだ子はいずれ…
ママ同士の間でもたびたび話題に上る「こどもの英語教育」の問題。そんなにガッツリ英語を習わせるつもりはないけれど、全く何もしないのは不安…という私はこれを読んでみました。平川裕貴『お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』5歳からでも間に…